冬子デラックス、幼少時のあだ名はジャングル


 本日のN○K「トップランナー」は美しき女流日本画家の松井冬子ということで、以前ETVの特集番組で彼女のことを知っていたので楽しみにしていた。忘れないよう番組欄にマーカーまでつけていたのに、「新ビバヒル」なんかを時間潰しに見ていたら、肝心の「トップランナー」の前半を見逃してしまった…orz。
 冬子さんは相変わらず隙のない美女。前回見た時もそうだったけど、作品製作の時もヘアースタイルからメイクまでバッチリ決めている。あれはテレビだからというよりも、彼女自身の人と会う時の礼儀というかポリシーなのだろうな、いや、そうであってほしいとか勝手に思う。
 「レオナルド・ダ・ヴィンチのような巨匠になるためには、最高学府の東京芸大くらいは出ていないといけないと思った」と、女子美短大卒業後、四浪して五度目の受験で合格。その後、院に進み博士過程後期を修了して博士号を取得する。
 何が素晴らしいって、諦めずに芸大に入ったことではなく(東京芸大って二、三浪は普通だよね?実技試験がとにかく大変だったような)、きっぱりと「巨匠になるためには」と言ったことだ。いや、厭味でもなんでもなく、巨匠になるだけの才能も実力も彼女にはある、と私は確信している。それでも、「巨匠になる」というセリフを臆することなく言ってしまえる彼女のサバサバした気風の良さに同性ながら惚れ惚れするのである。「男が何も考えずに女性の裸を描いてるのを見るとカチーンとくる」とか「共感するものが全くないから男は描かないです!」なんてのも面白い。我が道を突き進む姐御肌って感じ。
 「なんにでも一生懸命で、とにかくやんちゃだった」という彼女の子供の頃のあだ名は「ジャングル」。男だったら格闘家になっていたと思う、ということを数時間一緒にいただけの田中麗奈が見事に言い当てていて笑えた。が、松井冬子さんの存在感というかオーラが凄すぎて田中麗奈が霞み、知らない人が見たらどっちが女優かわからないんじゃないかと思ってしまいました。
 近々個展を開くとか。彼女の作品、夏にもってこいだと思います。(笑)でも、怖いのも痛いのも私は大嫌いなんですけど、彼女の作品は(テレビで見ただけだけど)不思議と好きなんですよね。惹かれるというか、吸い寄せられる感覚。都合がつけば、生の作品を見に彼女の個展に是非行ってみたい。